【マッチレビュー】バルセロナ対スラヴィアプラハ ~近づく解任の足音~

19/20 Champions League

2019年11月6日、UEFA Champions League第4節、バルセロナ対スラヴィアプラハのマッチレビューをしていく。結果は0-0で両者引き分けた。

スターティングメンバー

バルサはスアレスが怪我で離脱しているため、メッシが1トップに入り、怪我から復帰したデンベレが右ウイングで先発した。中盤3枚の並び方や3トップの配列がどのようになるのか注目だった。一方、プラハは4-1-4-1で前回のバルサ戦とは2人スタメンを代えて挑んできた。

前半

バルセロナの4-2-3-1に対するプラハの守備

バルサはブスケツ、デヨングの2ボランチにビダルがトップ下といういつもとは違う形で試合に入った。バルサは4-1-2-3のイメージが強いため、プラハにとってもかなり意外だっただろう。

試合開始直後からいつものようにボールを支配するバルサに対して、プラハは前からプレスをかけながら守っていた。バルサ相手に前から守備をするチームはいままで数多くあったが、プラハの守備は少し特殊だった。それはディフェンスラインとサイドハーフの選手がそれぞれの選手にマークをついて守備をしていたことだ。

プラハのマンツーマンディフェンス

守備ブロックを敷いて、自分のマークよりも自分のスペースを守るという形が主流であるため、このように完全にマンマークの守備は私にとって珍しく思えた。ただ、メッシに対しては例外で、メッシが下がってボールを受けた場合にはアンカーのソウチェクがプレスをかけるようになっていた。ただ、この試合の特に前半はメッシがいつものように中盤まで下りてくることがなかった。バルベルデの指示か、メッシの判断なのかは分からないが、疑問が残るプレーだった。

また、バルサのセンターバックとボランチに対する守備も人数的には3対4と数的不利だが、非常に効いてきた。

バルサのセンターバックがボールを持ったとき(ここではピケとする)、1トップのマソプストが画像でピケの対角線上にいるプスケツへのパスコースを切りながらピケにプレスをかける。次に、ブスケツのマークをしているトラオレが一列前に出て、ラングレをマークし、スタンチュがデヨングをマークする。この守備はバルサのボールポゼッションを低下させ、見応えがあった。

バルサらしくない攻め

プラハの守備は観ていて面白かったが、弱点があった。それは、両サイドハーフの裏だ。

セメド、アルバのマークをしているオラインカ、シェフチクはサイドハーフの選手であるため、相手の裏抜けを守るのは上手くない。プラハはそこの裏のスペースを使われ、何度もピンチを招いていた。

バルサは裏のスペースにロングボールを放り込むことで何度かチャンスを作り出していたが、それはボールを支配することで攻撃を組み立てるバルサにとって攻撃の形の理想ではなかった。

また、バルサはセンターバックとボランチの4人以外全員前線に張っているような状況だったため、ロングボールが短かったり、競り合いに負けたりした場合に簡単にカウンターに繋げられ、何度か失点してもおかしくないシーンがあった。運に恵まれた部分もあり、失点は免れたが、ホームで格下相手にほぼ互角のような戦いをしてしまっていた。

後半

変化したバルサのビルドアップの形

バルサはアルバが負傷してしまったため、セルジロベルトが後半から入り、セメドが左サイドバックに移動した。

また、バルサのビルドアップの形が少し変わり、プスケツがラングレとピケの間に入り、ダウンスリーの形でビルドアップをするようになった。さらに、前半なかなか下りて受けに来ることがなかったメッシが、低い位置に下りてきて後方でのビルドアップに参加するようになったのだ。

これによってバルサは前半よりもボールを支配し、バルサらしい試合を進めることができるようになった。

アルバの交代で失った攻めの厚み

後半にも入ると、プラハの選手にも疲れが見えてきて、前半ほどプレスが強くなくなり、メッシが楽にボールを持つことができる回数が明らかに多くなっていった。この状況では負傷交代してしまったアルバの存在がものすごい武器になるのだ。

アルバがいた場合

セメドも裏抜けの意識は感じられたが、右利きということもあり、相手の深い位置まで侵入することはなく、アルバとは少し違う攻撃の形になっていた。個人的には、この試合ベンチ外になっていたが、ジュニオールフィルポを試してほしかった。

一方、ロベルトが入った右サイドの攻撃だが、ロベルトはセメドほどスピードがないため、前半のような裏抜けで一気にチャンスになるようなことはなかった。だが、ロベルトは非常に賢い選手であるため、オーバーラップとインナーラップを使い分け、タイミングよくペナルティエリア内に入るなどして、得点の可能性を感じさせるプレーをしていた。

守り切ったプラハの守護神

バルサは結局90分を通して得点を決めることができなかった。クロスバーに当たったり、VARで取り消しになったり、運に恵まれないこともあったが、特に凄かったのはプラハのゴールキーパーであるコラーシュのファインセーブの連発だ。

コラーシュは25歳で2シーズン前にプラハに加入した選手だ。193cmの長身でチェコ代表でもあり、この活躍が続けば今後ビッククラブへのステップアップもあるかもしれない。

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