【マッチレビュー】エイバル対バルセロナ ~特徴を活かし合うMSG~

19/20 LaLiga

2019年10月19日、la liga第9節、エイバル対バルセロナのマッチレビューをしていく。結果は0-3でバルセロナが勝利した。

スターティングメンバー

スターティングメンバー

エイバルの乾はベンチスタート。バルセロナはウンティティ、アルバが怪我から復帰し、ピケ、デンベレは出場停止のためベンチ外だった。

注目すべきはメッシとアルバのコンビ。両者とも怪我をしていたため共に出場するのは今シーズン初だ。2人のホットラインがどのように機能するのかとても楽しみだった。

前半

ボールを保持できないバルセロナ

試合が開始してしばらくの間、バルセロナはエイバルの前からのプレッシングに対応しきれず、なかなかボールを保持できなかった。

ラングレがボールを持っているとき

バルセロナのディフェンダー4枚に対して、エイバルはフォワードとサイドハーフで前からプレスをはめやすい。そのため、バルセロナがディフェンスラインのところでボールをロストしてしまうことが何度もあった。

クロスで攻め込むエイバル

バルセロナの守備時はいつも通りスアレスとメッシが前残りをし、4-4-2の守備ブロックを形成する。

バルセロナの守備ブロック

それに対し、エイバルはクロスで何度もチャンスを作り出していた。決定的だったのは12分のペドロレオンのシュート。

前半12分、ペドロレオンのシュート

ホセアンヘルがオーバラップをし、オレジャーナからパスを受けた。このときエイバルの2トップはゴール前に走り込むため、ペナルティーアークの付近にスペースが生まれる。そのスペースにグラウンダーのクロスが上がり、ペドロレオンが 右サイドから走り込んできてフリーでシュートを打ったが惜しくもゴールにはならなかった。

バルセロナ先制 ラングレの見事なパス

13分、グリーズマンのゴールでバルサが先制した。

グリーズマンの先制ゴール

エイバルは前からプレスをかけていたため、最終ラインも高かった。そんな中、グリーズマンがブラシスの裏を取ってゴールを決めた。ラングレのパスは見事だった。

ミスが目立った前半のメッシ

前半、メッシはいつも通りのプレーができず、何度もボールをロストしていた。その理由として挙げられるのは、エイバルは守備ブロックが非常にコンパクトなので、足元でボールを受けたがるメッシはボールを受けるとすぐに3,4人のディフェンダーに囲まれてしまい苦戦していたのだろう。

そんな中、31分にデヨングからのパスを受けてキーパーとの1対1になり、キーパーを交わそうとしたがキーパーに止められてしまった。

所々、スルーパスなどで良いプレーも見せていたが、結局、メッシのシュートは0本で前半は終わった。

後半

セルジロベルトOUT セメドIN

セメドがセルジロベルトに代わり後半から出場した。バルサの監督バルベルデは守備を意識してそのような決断をしたのだろう。なぜならセメドはセルジロベルトよりも守備がうまい。エイバルに左サイドからクロスを上げられピンチになるシーンが何度もあったためそこを改善しようとしたのだと思われる。

ただ、セメドは攻撃時のポジショニングやオーバーラップのタイミングがセルジロベルトよりも劣っている。後半ではそのセメドの攻撃力を補うようなバルベルデの采配、デヨングの動きがあった。

バルベルデがデヨングに課した役割

メッシがボールを持ったときの味方の動きが前半と後半では変化していた。

前半のメッシがボールを持っているときの味方の動き

メッシがボールを受けたら、スアレスは基本的に常に裏を狙っている。これはもちろんスアレスはパスを受けてシュートに持っていこうという意識もあるのだろうが、スアレスが裏を狙うことで相手のディフェンスラインが下がりメッシにスペースを提供することができる。

このとき両サイドバックもスアレスと同様に前へ走り、メッシからパスが出てきそうなタイミングを見極めると一気に加速をして相手のサイドバックの裏でスルーパスを受けようとする。この動きがセメドはあまり得意ではないのだ。

後半のメッシがボールを持っているときの味方の動き

後半、メッシがボールを受けたときデヨングは相手のセンターバックとサイドバックの間に走ったり、右サイドに流れて幅をとったりと前半とは明らかに違う動きをしていた。その結果、セメドは守備に重きをおくことができ、前半に比べピンチが少なく守備が安定していた。

もちろんセメドも何度かオーバラップをしていて、そのときはデヨングが前半と同じような動きをしていた。結果としてバラエティーに富んだ攻撃を展開していて非常に見ていて面白かった。

見事な連携でメッシの追加点

後半になってから疲れもあってかエイバルの前からの守備は弱くなり、メッシも余裕を持ってボールを持つことができるようになった。メッシが余裕を持ってボールを持つとやはりチャンスが訪れる。

58分、スアレスがデヨングからのパスを受け、スアレス→グリーズマン→メッシとパスが繋がり、メッシが落ち着いてゴールを決めた。3トップの連携は説明不要なほど見事だった。

スアレスの囮の動きからのゴール

66分にカウンターからスアレスがダメ押しとなる3点目のゴールを決めた。バルサは守備時にスアレスとメッシを前残りさせるのでカウンターはとても脅威だ。

グリーズマンがボールを持った瞬間にスアレスがピッチの広い方に走り出すことによって、センターバックのオリヴェイラを釣り出し、センターバックの間に開ける。次にメッシがアルビージャの背後から走り出し、裏にボールを要求する。メッシの裏抜けに対するグリーズマンのスルーパスは右足にも関わらずタイミング、強さなどすべてが完璧だった。

このようなスアレスの動きは特にフィーチャーされないが、スアレスはこの囮になる動きが非常にうまいのだ。

まとめ

この試合で個人的に一番嬉しかったのはウンティティの復帰だ。昨シーズンの怪我からラングレにスタメンを奪われしまったが、左利きながら右センターバックとしてもちゃんとプレイできることを示し、ピケが引退や退団をしたあとでもバルサのセンターバックは安泰だと感じた。

これからもおそらくしばらくはピケとラングレがセンターバックのファーストチョイスだろうが、ウンティティがいることでうまくローテーションができると思う。

また、ようやく連携が深まってきたMSG(メッシ、スアレス、グリーズマン)にも注目をし、じっくりと分析をしていきたい。

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