【マッチレビュー】マジョルカ対レアルマドリード ~息が合わない久保建英~

19/20 LaLiga

2019年10月19日、la liga第9節、マジョルカ対レアルマドリードのマッチレビューをしていく。結果は1-0でマジョルカが勝利した。

スターティングメンバー

注目の久保建英はベンチスタート。レアルマドリードはカルバハル、モドリッチ、クロース、アザール、アセンシオなどの主力が怪我や家族の事情などで欠場した。

代表ウィーク明けなので疲労が溜まってる選手もいる中、レアルマドリードの監督であるジダンは、ヨビッチ、ヴィニシウス、オドリオソラなどの若手を起用した。

前半

ラゴのゴールでマジョルカが先制

試合開始直後からレアルマドリードがボールを保持する展開が続く。マジョルカは守備時にフェバスが1列上がり4-4-2のブロックを敷く。

マジョルカの守備時のフォーメーション

マジョルカはボールを持つとリスクを犯さず、フォワードの空中戦が強いブディミルにロングパスを送る。それに対しレアルマドリードのセンターバック2枚もどちらも空中戦が強いのでなかなかボールを収められない。

そんな中、7分にカウンターで左サイドでボールを受けたラゴがカットインからのシュートででゴールを奪う。このゴールで言及したいのはハメスの守備意識の低さだ。

マジョルカがボールを奪った時 06:03
ブディミルにパスが繋がった時 06:12
ラゴにボールが繋がった時 06:18>

この状況でのハメスのポジショニングに注目して欲しい。マジョルカがボールを奪ってからブディミルに縦パスが入るまでの間ゆっくりと歩いて戻っているのだ。

結局、ラゴにパスが繋がる少し前から走って戻っているが間に合わず、オドリオソラが1対1に負けてゴールを決められた。

いつも使われているモドリッチのようなもっと守備意識の高い選手ならラゴがカットインする時には戻りきってオドリオソラと挟み込んで数的優位が作れていただろう。

足元で受けることを好むレアルの攻撃陣

失点後もレアルマドリードはボールを支配する展開が続き、何度もチャンスを作っていたが、決定的なチャンスはほとんどなかった。

その原因として考えられるのは、レアルマドリードの攻撃陣はみな足元でボールを受けたがるからだろう。

15分のレアルマドリードのチャンス 14:40

これは15分にオドリオソラがドリブルで持ち上がって生まれたチャンスだ。オドリオソラの近くにいる選手はみな足元でボールを受けようとして、広いスペースに走る選手がいない。最後は足元で受けたヴィニシウスがシュートを打ったが、ゴールから大きく外れてしまった。

38分のレアルマドリードのチャンス 37:30

これはマルセロがペナルティエリア外から右足でシュートを打ったシーンだ。この時もイスコやヴィニシウスは特にスペースに走ることなく、足元にボールを要求している。

足元でボールを要求することは決して悪いことではない。もしこのときイスコにボールが渡っていたらゴールが入っていたかもしれない。

だが、誰か1人でも裏でボールを受けようとすると、相手のディフェンダーがついていき、手前にスペースが生まれ、より楽な状態でシュートを打つことができるのだ。ベンゼマはロナウドがいた頃は裏に走る意識が強かったが、ロナウドが去ってから自分が点を取るという意識が強まったせいか、裏に走る回数が減ってしまったように見える。

後半

防戦一方でも崩れないマジョルカの守備組織

後半に入り、マジョルカはサストレに代わりルモアがピッチに入った。サストレは前半にイエローカードを貰っていたから代えられたのだろう。ルモアは左サイドバックに入り、前半左サイドバックに入っていたガメスが右サイドバックに移った。

後半のフォーメーション

後半に入ってもレアルマドリードがボールを支配する展開が続く。特に、レアルマドリードは ヴィニシウスが幅をとったり、ベンゼマが左サイドに流れてきたり、マルセロが高い位置を取ったりなどして左サイドから攻撃をすることが多い。

そんな中、マジョルカは常にラインを一定に保ち、守備組織を決して崩さない。後半から右サイドバックに入ったガメスは抜きん出て良いプレーをしていた。ヴィニシウスのドリブル突破を許さなかったり、時には内に絞ってセンターバックのカバーリングをしていた。

もし、後半もそのままのメンバーでサストレが右サイドバックを続けていたら結果が変わっていたかもしれないと言っても過言ではないほど、ガメスのプレーは素晴らしかった。

ついに久保建英が出場

59分に久保建英がフェバスに変わって出場した。久保に与えられた役割はフェバスとは違い、守備時には右サイドを配置された。

久保投入後のマジョルカの守備時のフォーメーション

久保が入るまで右サイドで守備をしていたダニはフェバスのように2トップの一角に入り守備をしていた。マジョルカの監督であるモレノは守備で走り回っていたダニの体力を考慮してそのようにポジションを変更したのだろう。

守備でもハードワークを求められた久保がどのように守備で貢献をし、得意な攻撃に繋げるのか非常に楽しみだった。

味方との連携ミスが目立った久保

試合を見ていた人なら誰もが久保のプレーはそこまで良くなかったと思っただろう。データ的に見ても久保のパス成功率は7本中2本の28.6%と、かなりボールロストが目立ってしまった。

これは76分に味方のクリアボールを久保が拾ったシーン。ダニはブディミルにボールを預けるように手で指示している。

結局、久保はブディミルにパスを出さず、ダニを走らせるパスを出したが、ラモスにカットされてしまった。このように、チームメイトと噛み合わないプレーが何度も見られてしまった。

マジョルカには、ボールを奪ったらすぐにブディミルに預けるというチームの共通認識があるように思える。代表に行って、クラブで練習ができなかった久保にとってはそのような共通認識を把握しきれていなかったのかもしれない。

まとめ

レアルマドリードに対して大金星を掴み取ったマジョルカ。相手にボールを支配されながらもカウンターで1点奪い、それを守りきった集中力は凄まじかった。

まだ改善の余地のある久保は、焦らずにじっくりと時間をかけてチームメイトとの連携を徐々に深めていってほしい。

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