【マッチレビュー】マンチェスターシティ対アタランタ ~ハイレベルな戦術合戦~

19/20 Champions League

2019年10月19日、UEFA Champions League Group C第3節、マンチェスターシティ対アタランタのマッチレビューをしていく。結果は5-1でマンチェスターシティが勝利した。

スターティングメンバー

センターバックの人手不足に悩まされるシティ。週末のリーグ戦同様、スタメンからは本職のセンターバック0人というメンバーになった。代わりにセンターバックを務めるフェルナンジーニョとロドリの本職はどちらもアンカーだ。

アタランタはいつも通りの5バック。この守備に重きを置くフォーメーションが、爆発的な攻撃力を誇るシティにも通用するのか楽しみだった。

前半

マンチェスターシティとアタランタの戦術的攻防

試合開始直後、シティはこの試合センターバックに入った本職はアンカーのロドリを一列前に上げ、右サイドバックのウォーカーを少し絞らせる形でビルドアップしていた。それに対してアタランタは2トップの1角であるゴメスがロドリをマークし、マリノフスキーがギュンドアンのマークをしていた。デローンとフロイレルはボールが出たときにメンディ、ウォーカーにプレスをかけ、ボールが離れたら少し距離を取っていた。

シティはこのような前からの強いプレスに上手く対応することができず、思うようにボールを保持することができなかった。

ところが、15分経過したあたりから、シティはロドリが一列前に下がり、両サイドバックが少し高い位置を取るようになった。それに対しアタランタは相手両サイドバックへプレスはそれほどかけずに、中央で激しくプレスをかけていた。

このような戦術の掛け合いは観ていて非常に面白かった。アタランタは柔軟な守備構築が功を奏し、カウンターで得たPKを決め28分に先制した。

センターバックがサイドバックのマークに

先制されたシティは相手のプレスが弱い右サイドバックのウォーカーから攻撃を組み立てようとしていた。フリーでボールを持つことができるウォーカーに対し、アタランタはマジェッロがウォーカーの位置までプレスをかけるという非常に珍しい対策を取った。

だが、34分にウォーカーへのプレスがハマらず、そこが起点となりスターリングのクロスからアグエロにゴールを奪われた。この奇策は簡単に破られてしまったのだ。

弱点を見抜いたデブライネの頭脳的プレー

アグエロのゴールですぐに振り出しに戻したシティ。38分にスターリングが獲得したPKをアグエロが冷静に決め、あっさりと逆転した。このPKを獲得するのに繋がったデブライネの頭を使ったプレーが非常に効果的だった。

試合開始してからアタランタの守備はおもに中央に重きを置いていて、シティの両ウイングに対しては両ウイングバックがマンマークをするような形になっていた。それを見抜いたデブライネは左サイドに大きく開き、左サイドでスターリングと数的有利を作り出すとともに、アタランタの右センターバックを釣り出す。

ワンツーで簡単に抜け出したスターリングがペナルティエリア内でドリブルを仕掛けたところでマジエッロに倒されPKを獲得した。

この相手の戦術を理解した上で自分の判断で相手の嫌なところにポジションをとったデブライネのプレーは素晴らしかった。

後半

アタランタがハーフタイムで2人も交代

アタランタはマジエッロに代えてパシャリッチ、ゴメスに代えてムリエルを投入した。パシャリッチはボランチに入り、代わりにデローンが左センターバックに入った。

マジエッロのポジションに入ったデローンはマジエッロと同じようにウォーカーをマークする役割が与えられた。マジエッロは前半にイエローカードを貰っていて、足の速いウォーカーと対峙するのは退場の恐れがあると思い交代させられたのだろう。また、マジエッロはスピードがあるわけではなく、デローンの方がスピードがあるので、デローンの方がウォーカーと対峙するのが適してると判断したと思われる。

ムリエルは高い得点力が特徴で、点を取ることはゴメスよりも優れている。一方、守備での貢献度を考えると、前半、シティを追い詰めていたようにゴメスの方が明らかに高い。このことから、アタランタの監督であるガスペリーニのシティ相手に対してまず守備から入ろうという狙いが分かる。

アタランタの守備が崩壊

アタランタは格上相手に善戦していたものの、58分、64分、69分に連続してスターリングにゴールを許した。このときのシティの攻撃は共通してあるところを狙っていた。それは、サイドバックとセンターバックの間だ。

3バックの左右のセンターバックはどんどん前にプレスをかけるため、背後に大きなスペースができる。3点目と4点目は完全にそこのスペースにサイドバックとセンターバックの間から抜け出して生まれたゴールだ。

5点目はマフレズのクロスにスターリングが合わせてゴールになった。この得点もよく見ると、スターリングはサイドバックとセンターバックの間から抜け出してゴールを決めているのだ。

まとめ

このようにリーグ王者の貫禄を見せつけたシティが、最終的には5-1の大差でホームで逆転勝利を収めた。3ゴール1アシスト1PK獲得と全得点に絡んだスターリングはどのメディアでもMOMに選ばれるほど素晴らしかった。

アタランタは先制点を決め、善戦していたものの、前線からの激しいプレスが時間が経つにつれ徐々に機能しなくなり、5点もの失点を許してしまった。

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